周遊きっぷの話題

 

 
 「周遊きっぷ」は、平成14年10月からゾーンが大幅に削減された上、さらには12月1日からの東北新幹線八戸開業に伴い大幅に使い勝手が悪くなっいしまいました。ワイド周遊券に比べ利用価値は大きく後退していると言え、制度としてはおしまいとも思われます。
 

首都圏等通過と周遊きっぷ
ゾーンへの往復
JR各社の周遊きっぷ
青春18きっぷとの併用



                  

首都圏通過の特例と周遊きっぷ
その1(東京都区内通過)
その2(大都市近郊区間通過)

 

 「という字を使うのは役所みたいでイヤなのですが、JR東日本が設定している上の両制度をいっぺんに表現したいので使わせてもらいます。趣旨は、大都市近郊区間や都区内は多くの路線が輻輳しているのでいちいち経路を計算するのは面倒だからここをを通過する場合、実際の乗車経路に拘わらず最短経路で運賃計算をするというものです。最短一筆書ききっぷが評判になるなど、この制度を利用(悪用)した様々な例も紹介されています。
 周遊きっぷを利用する場合、この区間ではどうなるのか、疑問もあるかと思われますのでとりあえず、最近経験した二つの例を紹介します。
 例として使った「諏訪・かいじ」ゾーンは現在廃止されています。


その1
 「諏訪・かいじゾーン」で、往復の経路「下曽我ー大月」を下曽我ー国府津ー東京ー市川塩浜ー西船橋ー御茶ノ水ー大月の経路を使用しようとしたところ、コンピューター発行のため東京ー西船橋ー御茶ノ水間(上図の右側へ出っ張った部分です)は首都圏通過の特例にかかり、東京ー御茶ノ水とされてしまったため片道201qを満たさなくなってしまいました。
 仕方なく御殿場線をどんどん下がっていったのが写真のきっぷです。結局利用する必要もない岩波までバックする羽目になってしまいました。
 時刻表には首都圏通過の特例について「片道101q以上の乗車券ならば途中下車もできます」と書いてあります。周遊きっぷの往復も乗車券と扱われるはずですから、特例区間で途中下車可能と思い、試みに西船橋で途中下車しようとしましたら自動改札に嫌われてしまいました。たぶん、自動改札のプログラムには首都圏通過の特例は組み込まれていないのでしょうね。

                                             

その2
    

 今度は上の絵のとおり東京近郊区間の特例です。
 数年前、JR東日本は近郊区間を西は熱海から東は常磐線勝田まで拡大しました。一筆書き派には歓迎すべきことだったでしょうが、実はJR東日本の深謀遠慮だったようにも思えます。
 何故かといえば200q以上の長距離でも有効期間はたったの1日、途中下車はできず、2日にまたがれば買い直さなければなりません。
 周遊きっぷの往復がこの区間にかかった場合は?

大都市近郊区間内の小田原から水戸まで
周遊きっぷも例外なし。有効期間は1日のみ。当然「下車前途無効」の冷たさ 
上の帰り
水戸から小田原
「水戸・郡山」ゾーンは廃止されています
本体の「水戸・郡山ゾーン」
往復の使用開始期日をうまく注文しないと大損する
(一応の注釈)ゾーン券、帰り券は通用期間の変更が可能です




 
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   ゾーンへの往復

 ゾーンへの往復には最低で201qJR線に乗ればよいことになっています。幹線での201qは3,570円ですので、この8割は2,850円となります。201qから220qまでは同一運賃です。
 ワイド周遊券は出発地が限定されていましたが、周遊きっぷは自由に選定できるのが特徴です。これが周遊きっぷの唯一のメリットかもしれません。

湘南・熱海ゾーン

片倉ー甲府ー身延線ー熱海
219.3q
ただし、閑散線区の身延線を含むため運賃は3,890*0.8=3,110円になってしまった。
上の帰りきっぷ

富士・箱根ゾーン

海老名ー茅ヶ崎ー東京ー甲府
207.6q(運賃計算は201.1q)

上州・両毛ゾーン

小田原ー沼津ー国府津ー東京ー大宮 210.5q

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お得な周遊きっぷ

 平成14年10月から「福島・蔵王」「越後・新潟」ゾーンで、ゾーン内新幹線乗車が認められなくなったり実用性がないので、この項は削除します。


                                              

JR各社の周遊きっぷ
 本州以外の3社は、全域を利用できるゾーン券があるので範囲で考える限りワイド周遊券と同じですが、本州3社はそれぞれの特徴が出ています。
 
平成14年10月以降、多くが廃止されていますが、廃止を明示した上でしばらく置きます。

廃止されています
ゾーン券のうち一番安かった「湘南・熱海ゾーン」 2,970円 横浜−熱海間
利用できる特急 「踊り子」「東海」
JR東日本

その次に安い「白馬・諏訪ゾーン」3,320円 長野−下諏訪間
利用できる特急 「しなの」「あずさ」「スーパーあずさ」
JR東日本
廃止されています
新幹線が利用できて3千円台だった「上州・両毛ゾーン」 3,890円 大宮−小山、安中榛名間
利用できる特急 東北、上越、長野新幹線、「草津」「水上」「あかぎ」など
JR東日本
廃止されています
新幹線が利用できなかった割に高い「富士・箱根ゾーン」 6,800円
利用できる特急 「東海」「ふじかわ」「踊り子」「あさぎり(御殿場−沼津)
伊豆箱根鉄道駿豆線にも乗れる JR東海
廃止されています
高いが私鉄、三セクが豊富だった「三河湾・日本ラインゾーン」 7,500円
利用できる特急 「しなの」「ひだ」「しらさぎ」 利用できる三セク、私鉄 「名鉄」「東海交通」「豊橋鉄道」「愛知環状」「長良川鉄道」「岐阜観光索道」など
JR東海
北陸特急街道の入口の「近江路ゾーン」 4,000円
利用できる特急 「サンダーバード」「雷鳥」「しらさぎ」「加越」「しなの」など 
近江鉄道にも乗れる
JR西日本